きたがわ郷 -kitagawa go-

激動の幕末期、命を賭して維新回天に尽くした志士「中岡慎太郎」。土佐国北川郷に生まれ、大道を駆け抜けた慎太郎の30年と、慎太郎が愛した故郷北川村のコト、色々と紹介していきます。

松林寺の春祈祷

中岡慎太郎が幼少期、読み書きを学びに通ったと云われる「松林寺」。

1190年4月頃に建てられた寺で、禅宗瑞応寺の末寺で本尊は観世音菩薩。

 

1871年廃仏毀釈で廃寺となり、幕末頃に焼失したと云われています。

 

と、いうことで、今は本堂の建物はなく、山門だけが当時のまま残っています。

 

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幼い頃の慎太郎が「学び」を求めて、この山門をくぐっていたんでしょうかねぇ。

 

 

 

 

 

 

当時の建物はありませんが、今では新しく建てられた本堂で観世音菩薩をお祀りし、

地域の方々が祀り事を行っています。

 

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今日は『春祈祷』が行われました。

 

 

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慎太郎が生まれた「柏木」地区の住民さん達が集まって、家内安全、厄除け、健康祈願などを祈願します。

 

大きな数珠をくるくる、くるくる、

 

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グルグル、グルグル、1時間以上も続けていきます。

 

 

 

 

 

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円座の中央で鐘を打つこの男性も、代る事なくずっと、ずっと💦

 

 

 

 

一人の住民さんが急に立ち上がり、私の方へ寄ってくると

『あんた、最後まで居らんろう?』と私を引っ張り障子の外へ。

 

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『お祀りする赤飯。あんたの分も作ったき。持って帰ってお食べなさい(^-^)』

 

 

(T_T)(T_T) 嬉ぢ過ぎる。

 

菩薩様にお祀りしたらご利益が期待できるけど、私は何もご利益をもたらせないのに。

ありがたや。ありがたや。

 

柏木地区の皆さんが今年もいつも、ずっと、無事で健康でありますように!!!

 

 

 

 

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今日の松林寺は雨。

 

 

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山門から見える雨の風景

 

 

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山門の上に見える雨の風景

 

 

 

 

 

こんな雨の松林寺もまた良し。

なんて、慎太郎さんも感じた時があったかなぁ。