きたがわ郷 -kitagawa go-

激動の幕末期、命を賭して維新回天に尽くした志士「中岡慎太郎」。土佐国北川郷に生まれ、大道を駆け抜けた慎太郎の30年と、慎太郎が愛した故郷北川村のコト、色々と紹介していきます。

中岡慎太郎生家の茅葺屋根修復完了。

先月末から作業して頂いていた、中岡慎太郎生家の茅葺屋根修復。

 

予定よりも数日、作業日数が延長されましたが、本日、無事に完成しました✨

 

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『お昼前には終わりそうです』

 

 

今朝、職員から連絡があり、お昼前に訪ねていくと、

 

 

 

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キレイに整えられた茅葺屋根が姿を現してきました😊

 

 

 

 

 

 

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杉皮でまとめられた屋根の棟がキッチリ揃っていて美しい。

 

 

 

 

昔は杉皮を使わず、茅だけで棟をまとめていたそうですが、後に、杉皮を使ってまとめるようになったそうです。

こうする事によって雨漏りやイタミを防ぐ事ができて、茅だけでまとめるよりも3倍ほど長持ちすると教えて頂きました。

 

 

でも、地域によっては昔ながらのやり方を重んじていて、杉皮を使わせて貰えず、茅だけでまとめるそうです。

 

『”モチ”が全然違うんですけどね💧 こればっかりはしょうがないです』

 

と、職人さんが苦笑しながら話してくれました。

 

 

 

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ただただ、美しい。

人の手でこんな事が出来るのかと「職人技」に感嘆です。

 

 

 

 

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『ちょくちょく回って、様子を見に来ますき😄』

 

 

 

 

とても優しく、魅力的な笑顔でおっしゃってくださった茅葺職人川上義範さん。

 

 

 

お気持ちは「必ずや」!でしょうが、この後、すぐに愛媛に向かって修復に、その後は高知県西部で2か所、その次は...

依頼は切れる事なくずっっっつと先まで入っていらっしゃると教えてくださいました。

 

 

ちょくちょく。

とはなかなか難しいでしょうね😓

 

 

熟練の職人さんとはいえ、高所で大変な作業です。

どうか、皆さん、お気をつけて、これからも素晴らしい技術で日本の伝統家屋を守ってください。

 

 

 

 

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県外へのお出かけが叶う時が来ましたら、ぜひ、キレイに整えていただいた中岡慎太郎生家の茅葺屋根を皆さまにもご覧いただきたいです。

 

 

 

 

 

 

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