中岡慎太郎館から車で上流へ20分強で「北川村温泉」
そこからさらに約20分。
”リアルなかかし”が話題の『かかしの里』があります。
もともとはこのお庭は「芝桜」がキレイ。
と、村内では有名でした。
でも、ある日、
『島(地区名)に住民が増えちゅう😲』
との噂が。
見にいってみると、
😲😲😲😲😲
生身の「人」と見間違ってしまうような”リアル”なかかしがいっぱい。
田舎の山奥の庭に突如現れるリアルなかかし。
運転しているドライバーさんは一様にビックリ!!
話題になり、TVや新聞、雑誌、ラジオまで。
様々なメディアの取材もありました。
そのうち、芝桜はライトアップまで。
こんな遊びココロを持つ住民さんは、北川村に生まれ、定年後奥様と
一緒に生まれ故郷に帰ってきた『上村尚幸さん』。
昔は賑やかだった故郷が、戻ってみたらお年寄りばかりの、
住民世帯数が12の寂しい地区になっていた事を残念に思い、
『地域のお年寄りが何かクスっと笑ってくれるような事がしたい』
と、自分サイズで出来る<楽しい事>に取り組み続けています。
先週、久しぶりに「島」を訪ねてみると、かかしの里の近くにある集会所の
桜が満開🌸
小学校跡に建つ集会所の庭には桜が残されていて、大きな大きな桜の木が
満開になると見ごたえがあります。
ちょうど良い時期に来たなぁと愛でていると、庭の隅っこで作業をしている男性が目に入ってきました。
上村さん...
『お久しぶりです。何やってるんですか?』
『おぉ。久しぶりやね。桃の木をね、植えゆう』
近くに停めている軽トラの荷台に目をやると、土や葉が...
『どっかから持ってきたんです??』
『うんうん😌 取り壊す家の庭に桃の木があるけんど居る?
言うて連絡もらったきね、貰うてきたが』
『お一人で取りに?』
『そうそう😄』
そして、お一人でその桃の木を植えていました。
『お年寄りが喜んでくれるろう、と思うてね』
ご自身だって”若者”ではありません。
なのに、いつも、いつも、地域のお年寄りのために。
を考えて、もくもくと「楽しいこと」に取り組んでいらっしゃいます。
上村さんのこんな姿を見る度に、その想いと実行力に
頭が下がる思いがします。
きたがわ郷の民の事を常に考えていた中岡慎太郎の故郷の村人は
その意志を受け継いで、『故郷のために』と行動できる人がいっぱいいます。
全国規模の観光施設や資源、全国トップクラスの柚子生産量を誇る
自慢がいっぱいの村ですが、やっぱり一番の自慢は「村人」だなぁと
改めて思わされた光景でした。