ある日、
『もうすぐ、あのお宅の玄関の木に風蘭がいっぱい咲くよ。見せてもらいっ』
と、事務所に立ち寄ってくれた村民さんが教えてくれました。
『風蘭??』
事務所から背伸びをすると見えるお宅の玄関付近を見てみると、キレイに剪定した
背の高いヒバのような木が見えます。
あの木に??
蘭が?
いっぱい咲く?
蘭が?木に?
フウラン?
どうもイメージがつかず、そのお宅を直接訪ねてみました。
『お父さん(ご主人)のおばさんがこの木に着けてから、お父さんが増やして
毎年、こんなにたくさん、咲くのよ(^_^)』
❝風蘭❞とは、白く太い気根を長く伸ばして樹木や岩の上に着生する、常緑の多年草だそうです。
なるほどぉ。
実際に見て、伺って納得。
「蘭」と聞いて思い浮かべる「蘭」とは全く違ってました(^_^;)
村の方に聞いた話では、
ずっと前、❝風蘭❞が珍しい時期があったようで。
その頃には村に生息する❝風蘭❞をコッソリ取りにくる村外の方もいたそうで。
あんまり取っていかれるので、持ち主がコッソリ、❝それらしい❞花に挿げ替えておいたら、何も疑わず、❝それらしい❞花を取って帰っていた。
と、笑いながら教えてくれました。
その❝それらしい❞花は風蘭じゃないと、気づいたのかなぁぁ...。
『夕方になったら甘い匂いがするよ(^-^)』
教えて頂いたので、夕方近くに行ってみました。
本当です!!
風蘭の下に行くと、甘い香りに包まれました。
1日の疲れが解かれる感じがしました(^-^)