きたがわ郷 -kitagawa go-

激動の幕末期、命を賭して維新回天に尽くした志士「中岡慎太郎」。土佐国北川郷に生まれ、大道を駆け抜けた慎太郎の30年と、慎太郎が愛した故郷北川村のコト、色々と紹介していきます。

風蘭。

ある日、

『もうすぐ、あのお宅の玄関の木に風蘭がいっぱい咲くよ。見せてもらいっ』

と、事務所に立ち寄ってくれた村民さんが教えてくれました。

 

『風蘭??』

事務所から背伸びをすると見えるお宅の玄関付近を見てみると、キレイに剪定した

背の高いヒバのような木が見えます。

 

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あの木に??

蘭が?

いっぱい咲く?

蘭が?木に?

フウラン?

 

どうもイメージがつかず、そのお宅を直接訪ねてみました。

 

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『お父さん(ご主人)のおばさんがこの木に着けてから、お父さんが増やして

 毎年、こんなにたくさん、咲くのよ(^_^)』

 

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❝風蘭❞とは、白く太い気根を長く伸ばして樹木や岩の上に着生する、常緑の多年草だそうです。

 

なるほどぉ。

実際に見て、伺って納得。

 

「蘭」と聞いて思い浮かべる「蘭」とは全く違ってました(^_^;)

 

村の方に聞いた話では、

ずっと前、❝風蘭❞が珍しい時期があったようで。

その頃には村に生息する❝風蘭❞をコッソリ取りにくる村外の方もいたそうで。

あんまり取っていかれるので、持ち主がコッソリ、❝それらしい❞花に挿げ替えておいたら、何も疑わず、❝それらしい❞花を取って帰っていた。

と、笑いながら教えてくれました。

 

その❝それらしい❞花は風蘭じゃないと、気づいたのかなぁぁ...。

 

『夕方になったら甘い匂いがするよ(^-^)』

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教えて頂いたので、夕方近くに行ってみました。

本当です!!

風蘭の下に行くと、甘い香りに包まれました。

1日の疲れが解かれる感じがしました(^-^)