北川村、お隣の奈半利町、室戸市、東洋町に至る「野根山連山」約50キロの山道を
『野根山街道』と呼びます。
718年に官道に指定されたとのこっていますが、それ以前に既に利用されていたことが
「続日本紀」で確認されているそうで、遡れば原始時代にまで...という古い、古い歴史ある街道なのです。
すんごい、雰囲気のある街道で、一歩足を踏み入れると途端にタイムスリップしたかのような違う時代に来たような感覚になります。
道中には史跡やその場所にまつわる民話の案内板が設置されていて、長く険しい道ではありますが、決して単調ではなく、かなり楽しみながら歩けます。
(いや、ただ、かなり険しいですけど(^_^;) 結構、厳しいですけど)
色々と紹介したいポイントはありますが、今回は、道中のちょうど中央くらいにある
『岩佐の関所』をちょっとご紹介。
かつては「岩佐村」といわれ関番所があったところです。
こお関所がある場所から上段には席番所長の屋敷があり、下段には番士の屋敷がありました。
今でもこんなふうに屋敷跡がのこっています。
ここは、番士「川島家」の屋敷跡。
川島家の子孫にタレントの劇団ひとりさんがいます。
川島家は中岡慎太郎の姉「縫」の嫁ぎ先で、「縫」の孫が劇団ひとりさんの曽祖父にあたるそうです。
街道の自然もすばらしいんですよ。
街道から望む太平洋も格別です。
長く、険しい道のりですが、自然の美しさと独特の雰囲気に魅了され、目に入る風景全てに目を奪われて何度訪れても飽きる事がありません。
運が良ければ(?)日本カモシカに遭遇できるかも!?
【四国の道】